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楽しくて美味しくてカラフルな台湾にこんな歴史があった

2019年第56回金馬奨終身成就賞受賞
台湾映画のレジェンド ワン・トン(王童)監督作品劇場初公開‼

『バナナパラダイス』デジタルリマスター版

1989年・台湾/148分/カラー [原題]香蕉天堂 [英文タイトル]Banana Paradise監督:ワン・トン

脚本:ワン・シャオディー(王小棣)、ソン・ホン(宋紘)撮影指導:リャオ・ベンロン(廖本榕)

主演:ニウ・チェンザー(鈕承澤)、チャン・シー(張世)、ゾン・チンユー(曾慶瑜)、リー・シン(李欽)、ウェン・イン(文英)

中国、台湾の歴史の大きなうねりの中 流れに抗うこともままならない立場に置かれた非力な人々が とにかく必死に生きようとする姿を ユーモアを交えて描く!

台湾――そこはバナナがたわわに実る<天国(パラダイス)>のはずだった…

1949年、幼馴染みのダーションを頼って国共内戦中の国民党軍に潜り込んだ青年メンシュアンは、寒風吹きすさぶ荒涼たる中国華北から、バナナが実る緑豊かな南国台湾へとたどり着く。そんなある日、その新天地で二人にスパイ容疑がかけられ、メンシュアンは命からがら部隊を逃げ出す。途中、ある男の臨終に出くわしたメンシュアンは、その妻ユエシャンに彼女の夫になりすまして仕事に就くことを持ち掛けられる。そして…。大陸から台湾へ渡り数奇な運命を辿る男の半生を綴る『バナナパラダイス』は、『村と爆弾』(87)『無言の丘』(92)と共に、台湾ニューシネマの名匠ワン・トン監督の<台湾三部作>と称される。望郷の念を抱きながらも、名を変え、身分を偽り、他人の人生を必死に生きるメンシュアンを若き日のニウ・チェンザーが好演、ダーションを演じたチャン・シーは、金馬奨で最優秀助演男優賞を獲得した。“なりすまし人生”の果てに男がたどり着いた真実とは…?日本人の知らない戦後台湾史を、ユーモアあふれるエピソードと奇想天外な展開で描き出す最高傑作が、30年の時を経て遂に日本初公開!
★1989年第26回金馬奨最優秀助演男優賞

王童(ワン・トン)監督プロフィール

1942年中国・安徽省大和県生まれ。国立台湾芸術専科学校卒業後、中央電影でキン・フー(胡金銓)監督の『残酷ドラゴン 血斗竜門の宿』(67)『侠女』(70)等に美術スタッフとして参加。その後リー・シン(李行)監督、バイ・ジンルイ(白景瑞)監督らの下で美術を担当し、高い評価を得る。1981年『仮如我是真的』(If I Were for Real)で監督デビュー、同作で第18回金馬賞最優秀作品賞、最優秀主演男優賞、最優秀改編脚本賞を獲得。代表作に『海を見つめる日(看海的日子)』(83)『村と爆弾(稲草人)』(87)『無言の丘(無言的山丘)』(92)など。『熱帯魚』(95)『藍色夏恋』(02)プロデューサー。自身の監督作品のほか、100を超える作品で美術指導にあたる。2007年に台湾文芸界における最高栄誉賞である国家文芸賞を、2019年には金馬奨の名誉賞である終身成就奨を受賞。

江口洋子スペシャルセレクト(上映順)

江口洋子プロフィール

台湾映画コーディネーター。民放ラジオ局で映画情報番組やアジアのエンタメ番組を制作し2010年より2013年まで語学留学を兼ねて台北に在住。現在は拠点を東京に戻し、東京と台北を行ったり来たりしながら映画・映像、イベント、取材のコーディネート、記者、ライターなどで活動。2012年から台湾映画『KANO』の製作スタッフをつとめた。2016年から台湾文化センターとの共催で年8回の台湾映画上映&トークイベントを実施。毎回瞬時に満席となる人気。

『停車』 

原題:停車 2008年/台湾/107分

監督:チョン・モンホン(鍾孟宏)

出演:チャン・チェン(張震)、グイ・ルンメイ(桂綸鎂)、ダイ・リーレン(戴立忍)、チャップマン・トー(杜汶澤)、ガオ・ジエ(高捷)

二重駐車で車を出せなくなってしまった男は、妻との関係を修復しようとケーキを買って家へ帰る途中だった。車の持ち主を訪ねたことからとんでもないことに巻き込まれ…。台湾を代表する監督チョン・モンホンの記念すべき単独長編第1作は、独特の色彩の映像とブラックユーモアで、台湾の人と生活を切り取った秀作。

『盜命師』 

原題:盗命師 2017年/台湾/109分
監督:リー・チーユエン(李啓源)
出演:サニー・ワン(王陽明)、アニー・チェン(陳庭妮)、シー・シャン(喜翔)、リャオ・ジュン(廖峻)、ルー・イーチン(陸弈静)

事故死した恋人が遺した借金返済のために、デコトラのポールダンサー・ジンパヒは彼の臓器を売ることを承諾する。謎の名外科医に手術を託すが、彼女は次第に彼に惹かれていく。『河豚』の リー・チーユエン監督6年ぶりの新作は、臓器売買と鳩レースをめぐる人間模様と愛が描かれた、サスペンスタッチのヒューマンドラマ。
古代おもちゃの秘密

『古代ロボットの秘密』

原題:奇人密碼-古羅布之謎 2015年/台湾/103分
監督:ホアン・チャンホア(黄強華)
声の出演・主題歌:A-Lin

西域の英雄が手に入れた神秘のエネルギー源と設計図を元に、孫が木製ロボット「阿西」を作り上げた。だが一家は皆殺しの憂き目に会い、危機一髪のところでロボットと幼い兄妹はその惨事を逃れるが…。台湾の伝統的な人形劇「布袋戲(ポテヒ)」をベースに創り上げた、オリジナル冒険ファンタジー。人形による実写映画。
血観

『血観音』

第54回金馬奨作品賞・最優秀賞主演女優賞・最優秀助演女優賞・観客投票最優秀作品賞

原題:血觀音 2017年/台湾/112分 監督:ヤン・ヤーチェ(楊雅喆) 出演:カラ・ワイ(惠英紅)、ウー・カーシー(吳可熙)、ウェン・チー(文淇)、アリス・クー(柯佳嬿)、ウェン・チェンリン(温貞菱)
古物商を営む三代の女系一家には「台湾政財界のフィクサー」というもうひとつの顔があった。冷静沈着な女主人、自由奔放な娘、ふたりの確執の鎹となっているおとなしくて従順な孫…ある殺人事件をきっかけに、一家は大きく揺れ動き始める。政治とビジネスを取り巻く複雑な人間関係と愛憎劇。2017年台湾興行成績第2位の大ヒット作。 ★第54回金馬奨作品賞・最優秀賞主演女優賞・最優秀助演女優賞・観客投票最優秀作品賞

『天龍一座がゆく』 

原題:龍飛鳳舞 2012年/台湾/111分
監督:ワン・ユーリン(王育麟)
出演:グォ・チュンメイ(郭春美)、ウー・ポンフォン(呉朋奉)、ワン・リーウェン(王莉雯)、タイ・バオ(太保)

団長亡き後の劇団を、娘で男装の看板スターである主人公が主導していくことになるが、交通事故で足を負傷してしまう。怪我させた相手を捕まえたところ、これが主人公にそっくりで…。『父の初七日』のワン・ユーリン監督が高雄の「歌仔戲(グアヒ)」劇団を舞台に、一家の悲喜こもごもを描いたコメディ。

『河豚』 

原題:河豚 2011年/台湾/87分

監督:リー・チーユエン(李啟源)

出演:ウー・カンレン(吳慷仁)、パン・ズーミン(潘之敏)、エンジェル・ヤオ(姚安琪)

恋人に裏切られたエレベーターガールは、彼が飼っている河豚をネットオークションで売る。買手に届けるために訪れた東部の田舎で、心の傷を埋めるために初めて会った男と激しく身体を求めあい、やがて…。『盗命師』のリー・チーユエン監督による、都会で暮らす孤独な女性と、東部の田舎で暮らす青年の愛と喪失、再生の物語。

エドワード・ヤン監督作品

『台北ストーリー』

第38回ロカルノ国際映画祭審査員特別賞

原題:青梅竹馬 1985年/台湾/119分

監督:エドワード・ヤン(楊徳昌)

出演:ホウ・シャオシェン(侯孝賢)、ツァイ・チン(蔡琴)、ウー・ニェンチェン(呉念真)

1980年代半ば、過去に囚われた男と未来に想いを馳せる女のすれ違いが、変わりゆく台北の街並みに重ねられ、やがて思いもよらない結末を呼び込む。エドワード・ヤン監督、ホウ・シャオシェン主演…台湾ニューシネマの若き才能たちが総結集した、奇跡の作品。
牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件

『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』

第28回金馬奨最優秀作品賞・最優秀脚本賞

第4回東京国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門審査員特別賞・国際批評家連盟賞

原題:牯嶺街少年殺人事件 1991年/台湾/236分

監督:エドワード・ヤン(楊徳昌)

出演:チャン・チェン(張震)、リサ・ヤン(楊静怡)、ワン・チーザン(王啓讃)、クー・ユールン(柯宇綸)

1960年台北。不良グループ小公園の仲間とつるむシャオスーは、保健室で小公園のボス・ハニーの恋人シャオミンと知り合う。ハニーはシャオミンを巡り、対立するグループのリーダーを殺し、姿を消していた。シャオミンへ淡い恋心を抱くシャオスーだが…。

ヤンヤン夏の思い出

『ヤンヤン 夏の想い出』

★第53回カンヌ国際映画祭最優秀監督賞 ★第26回L.A.批評家協会賞外国語映画賞 ★第66回N.Y.批評家協会賞・外国語映画賞 ★第35回全米映画批評家協会賞

原題:一 一 2000年/台湾・日本/173分

監督:エドワード・ヤン(楊徳昌)

出演:ジョナサン・チャン(張洋洋)、ウー・ニェンチェン(呉念真)、エレン・ジン(金燕玲)、イッセー尾形、ケリー・リー(李凱莉)

8歳のヤンヤンは、祖母と両親と姉と台北で暮している。祖母が脳卒中で倒れたのを機に看病に疲れた母は家を出、昔の恋人と再会した父は過去を思い出し、姉は恋に思い煩う。そんな家族の姿をヤンヤンは冷静に見守り…。2007年に早世したヤン監督の遺作となった。

ツァイ・ミンリャン監督作品

青春神話

『青春神話』

★第6回東京国際映画祭ヤングシネマ部門ブロンズ賞 ★1993年トリノ映画祭最優秀新人監督賞 ★第15回ナント三大陸映画祭最優秀処女作賞

原題:青少年哪吒 1992年/台湾/106分

監督:ツァイ・ミンリャン(蔡明亮)

出演:リー・カンション(李康生)、チェン・チャオロン(陳昭栄)

台湾の首都、台北を舞台に、一人の予備校生と周囲の人間関係を通して、現代の台湾社会を独特の抑制された形式で描いた青春群像劇。ツァイ・ミンリャン監督衝撃のデビュー作。

愛情萬歳

『愛情萬歳』

★第51回ヴェネチア国際映画祭グランプリ(金獅子賞)・国際映画評論家賞 ★第31回金馬奨最優秀監督賞・最優秀作品賞・最優秀録音賞 ★第16回ナント三大陸映画祭最優秀監督賞・最優秀男優賞

原題:愛情萬歳 1994年/台湾/117分

監督:ツァイ・ミンリャン(蔡明亮)

出演:ヤン・クイメイ(楊貴媚)、リー・カンション(李康生)

現代の台北を舞台に、孤独な男女3人の生き方を、冷徹なカメラワーク、極端に少ない台詞、一切の音楽の助けを借りない俳優たちの陰影豊かで繊細な演技など、抑制された演出でつづった人間ドラマ。

河

『河』

第47回ベルリン国際映画祭審査員特別賞

原題:河流 1997年/台湾/115分

監督:ツァイ・ミンリャン(蔡明亮)

出演:リー・カンション(李康生)、ミャオ・ティエン(苗天)

台北。シャオカンは街で旧知の女友達と再会。映画スタッフの彼女に誘われ、撮影現場に訪れた彼は、河に浮かぶ死体役に抜擢されてしまう。彼女と一夜をすごした後、彼は首が曲がったままになる奇病にかかっていた…。

郊外ピクニック

『郊遊 <ピクニック>』

★第70回ヴェネチア国際映画祭審査員大賞 ★第50回金馬奨最優秀監督賞・最優秀主演男優賞 ★第56回アジア太平洋映画祭最優秀男優賞・最優秀音響効果賞 ★第48回全米映画批評家協会賞最優秀未公開作品賞 ★第16回台北電影節最優秀主演男優賞

原題:郊遊 2013年/台湾・フランス/138分

監督:ツァイ・ミンリャン(蔡明亮)

出演:リー・カンション(李康生) 、ヤン・クイメイ(楊貴媚)、ルー・イーチン(陸奕静)、チェン・シャンチー(陳湘琪)

幼い息子と娘を育てている父親。水道も電気もない空き家に、マットレスを敷いて眠る3人。父親は不動産広告の看板を掲げて路上に立ち続ける“人間立て看板”の仕事でわずかな金を稼いでいる…。この作品で商業映画引退を宣言。

■チェン・ユーシュン(陳玉勲)監督

1962年台北生まれ。淡江大学教育資料科学系卒業後、制作会社「民心工作室」に入社。テレビドラマ『佳家福』で初監督。1993年、『熱帯魚』の脚本が新聞局の補助金を獲得。台湾ニューシネマの重鎮ワン・トン(王童)の強力なバックアップを得て映画監督としてデビュー。同じく新聞局の補助金を得て『ラブゴーゴー』を制作した後は、映画製作から離れ、2013年台湾の食文化をテーマに描いた大喜劇『祝宴!シェフ』(13)で本格的に映画製作に復帰、16年振りとなった本作は破億(興行収入が1億を越えるという意味)の大ヒットとなった。最新作は『健忘村』(台湾中国合作(17))。

熱帯魚

『熱帯魚』

★第48回ロカルノ国際映画祭青豹賞 ★第32回金馬奨最優秀脚本賞・最優秀助演女優賞

原題:熱帶魚 1995年/台湾/108分

監督:チェン・ユーシュン(陳玉勲)

出演:リン・ジャーホン(林嘉宏)、シー・チンルン(席敬倫)、チェン・ムーイー(陳慕義)、リン・チェンシェン(林正盛)、ウェイ・イン(文英)、リェン・ピートン(連碧東)

小学生誘拐事件に、落ちこぼれ受験生のツーチャンが巻き込まれた。長閑な海辺の村で親切な誘拐犯一家と不遇の少年たちとの奇妙な同居生活が始まる。学歴社会、過熱するマスコミ報道――90年代台湾をチェン・ユーシュン監督が独特のタッチでコミカルに描いた、傑作コメディ。

LOVEGOGO

『ラブ ゴーゴー』

★第34回金馬奨最優秀助演男優賞・最優秀助演女優賞

原題:愛情來了 1997年/台湾/113分

監督:チェン・ユーシュン(陳玉勲)

出演:タン・ナ(坣娜)、シー・イーナン(施易男)、チェン・ジンシン(陳進興)、リャオ・ホイヂェン(廖慧珍)、ミッキー・ホアン(黃子佼)、マー・ニエンシエン(馬念先)

パン職人のアシェン、おデブのリリー、気弱なセールスマンのアソン、不倫の恋に悩むリーホア。『熱帯魚』(95)のチェン・ユーシュン監督2作目は、台北に住む冴えない若者たちに訪れた、切なくもどこか滑稽な「愛」の物語を、ポップなタッチでオムニバス風に描いた快作。

シェフ

『祝宴!シェフ』

★第16回台北映画祭最優秀助演女優賞・最優秀美術賞 ★第13回ニューヨーク・アジア映画祭観客賞 ★第12回イタリア・アジア映画祭観客賞

原題:總舖師 2013年/台湾/145分

監督:チェン・ユーシュン(陳玉勲)

出演:キミ・シア(夏于喬)、リン・メイシウ(林美秀)、ヤン・ヨウニン(楊祐寧)

伝説の宴席料理人「蠅師」を父に持つ売れないモデルのシャオワンが、借金返済のために料理センス・ゼロの母と共に、父の残したレシピノートを元に宴席料理の大会に挑む。『熱帯魚』『ラブゴーゴー』のチェン・ユーシュン監督による、抱腹絶倒の大ヒットグルメ喜劇。

■トム・リン(林書宇)監督

1976年台湾・新竹生まれ。台北世新大学卒業後、カリフォルニア芸術大学映画製作研究所の修士課程で映画製作を学ぶ。台北世新大学在学中に撮った短編映画『嗅覚』が金馬奨最優秀短編映画賞にノミネートされ注目を浴びる。ツァイ・ミンリャン(蔡明亮)監督『西瓜』(05)、ゼロ・チョウ(周美玲)監督『Tattoo -刺青』(07)等の助監督を務めたあと2009年自伝的作品『九月に降る風』で長編監督デビュー。ジミー・リャオ(幾米)のベストセラー絵本を映画化した『星空』(11)、続いて『百日告別』(15)とコンスタントに作品を撮り続けている。最新作は日本の俳優・阿部寛が主演した『夕霧花園』(マレーシア、19)。

『星空』

★第15回釜山国際映画祭アジアン・プロジェクト・マーケット2010 CJエンターテインメント賞受賞 ★第14回台北映画祭最優秀新人賞・最優秀視覚効果賞 ★第55回アジア太平洋映画祭最優秀撮影賞・最優秀編集賞 ★2013年ニューヨーク国際子ども映画祭観客賞

原題:星空 2011年/台湾・中国・香港/99分 監督:トム・リン(林書宇) 出演:シュー・チャオ(徐嬌)、リン・フイミン(林暉閔)、レネ・リウ(劉若英)、ハーレム・ユー(庾澄慶)

大好きだったおじいちゃんが亡くなり、不仲な両親は離婚寸前。深く傷ついたシンメイの前に現れたのは、孤独をまとった転校生のユージエだった。台湾の国民的絵本作家ジミー・リャオによるベストセラー絵本を、原作の世界観をそのままに映像化した、珠玉のファンタジー。

『百日告別』

★第52回金馬奨最優秀主演女優賞 ★第9回アムステルダム・ シネマアジアフィルムフェスティバル審査員賞最優秀作品

原題:百日告別 2015年/台湾/96分

監督:トム・リン(林書宇)

出演:カリーナ・ラウ(林嘉欣)、シー・ジンハン(石錦航)、アリス・クー(柯佳嬿)、マー・ジーシアン(馬志翔)

多重事故で婚約者を失ったシンミンと、身重の妻を失ったユーウェイ。愛する者を突然失い、悲しみのどん底に突き落とされた二人は、それぞれの旅に出る――。トム・リン監督自身の体験をもとに、愛 する者を失った心の軌跡を繊細なタッチで描く傑作。

■ヤン・ヤーチェ(楊雅喆)監督

1971年台湾・新北市生まれ。野百合学生運動の起きた1990年に淡江大学マスコミュニケーション学科に入学。卒業後、数多くの短編映画・ドキュメンタリー映画製作を経て2002年イー・ツーイエン(易智言)監督『藍色夏恋』の助監督を務め、イー監督と共著で同作のノベライズを出版。2007年から現在に至るまで、多数の微電影(広告の性質を合わせ持つショートフィルム)を手掛ける。2008年『Orzボーイズ!』で長編デビュー。児童映画ながら空前の大ヒットとなり、第10回台北映画祭で最優秀監督賞を受賞する。その後、『GF*BF』(12)、『血観音』(17)ともに台湾で高い評価を得ており、特に出演女優が何かしらの映画賞を獲得することから、〈影后製造機〉(※影后は最優秀女優賞受賞者の称号)との異名をとる。最新作は2021年放映予定のテレビドラマ「天橋上的魔術師」(歩道橋の魔術師)。

『GF*BF』 本邦最終上映

★第14回台北映画祭最優秀主演男優賞・最優秀助演男優賞・プレス賞 ★第49回金馬奨最優秀主演女優賞・最優秀観客賞 ★第55回アジア映画祭最優秀主演女優賞

原題:女朋友。男朋友 2012年/台湾/106分

監督:ヤン・ヤーチェ(楊雅喆)

出演:グイ・ルンメイ(桂綸鎂)、チャン・シャオチュアン(張孝全)、リディアン・ヴォーン(鳳小岳)

男勝りなメイバオは幼馴染のチョンリャンに、チョンリャンの親友シンレンはメイバオに思いを寄せ、高校生活を謳歌していた。戒厳令解除前の1985年、台北学生運動の起きた1990年、民主化が進んだ1997年を背景に、三人の男女の27年間に及ぶ友情と愛を描く、出色の青春映画。

血観

『血観音』

第54回金馬奨作品賞・最優秀賞主演女優賞・最優秀助演女優賞・観客投票最優秀作品賞

原題:血觀音 2017年/台湾/112分 監督:ヤン・ヤーチェ(楊雅喆) 出演:カラ・ワイ(惠英紅)、ウー・カーシー(吳可熙)、ウェン・チー(文淇)、アリス・クー(柯佳嬿)、ウェン・チェンリン(温貞菱)
古物商を営む三代の女系一家には「台湾政財界のフィクサー」というもうひとつの顔があった。冷静沈着な女主人、自由奔放な娘、ふたりの確執の鎹となっているおとなしくて従順な孫…ある殺人事件をきっかけに、一家は大きく揺れ動き始める。政治とビジネスを取り巻く複雑な人間関係と愛憎劇。2017年台湾興行成績第2位の大ヒット作。 ★第54回金馬奨作品賞・最優秀賞主演女優賞・最優秀助演女優賞・観客投票最優秀作品賞

台湾ニューシネマとはなにか

『台湾新電影(ニューシネマ)時代』

★第71回ヴェネチア国際映画祭正式出品

原題:光陰的故事-台灣新電影 2014年/109分/台湾

監督:シエ・チンリン(謝慶齢)

出演:ホウ・シャオシェン(侯孝賢)、ツァイ・ミンリャン(蔡明亮)、ワン・レン(萬仁)、ワン・トン(王童)、黒沢清、是枝裕和

1980年代、台湾映画界に新しい潮流をもたらし世界の映画史にその名を刻んだ「台湾ニューシネマ」。その足跡と後世に与えた影響を、世界の名だたる映画人たちのインタビューを通して浮き彫りにするドキュメンタリー。

アイデンティを求めて

スーパーシチズン

『スーパー シチズン 超級大国民』

★第32回金馬奨最優秀主演男優賞・最優秀音楽賞 ★第46回ベルリン国際映画祭フォーラム部門出品 ★1996年イタリア・リミニ映画祭グランプリ ★第8回東京国際映画祭コンペティション部門正式出品 ★第68回アカデミー賞®外国語映画賞台湾代表

原題:超級大國民 1995年/台湾/120分

監督:ワン・レン(萬仁)

出演:リン・ヤン(林楊)、スー・ミンミン(蘇明明)、クー・イーチェン(柯一正)

1950年代戒厳令下台湾。投獄されたコーは、拷問に屈し友人のタンの名を明かす。終身刑に処せられたコーだったが、30数年後、戒厳令が解かれ釈放される。ある日、タンの夢を見たコーは、自分のせいで処刑されたタンに謝罪しようとタンの墓を捜す贖罪の旅に出る…。

幸福路のチー

『幸福路のチー』

★東京アニメアワードフェスティバル 2018 長編コンペティション部門グランプリ ★第42回アヌシー国際アニメーション映画祭オフィシャルセレクション ★第42回オタワ国際アニメーション映画祭審査員特別賞 ★第25回シュトゥットガルト国際アニメーション映画祭長編部門グランプリ  ★第55回金馬奬最優秀アニメーション映画賞

原題:幸福路上 2017年/台湾/111分

監督:ソン・シンイン(宋欣穎)

声の出演:グイ・ルンメイ(桂綸鎂)、チェン・ボージョン(陳博正)、リャオ・ホェイヂェン(廖慧珍)、ウェイ・ダーション(魏德聖)

 

(日本語吹替版) 安野希世乃、LiLiCo、高森奈津美、沖浦啓之

最愛の祖母の葬儀のために米国から戻ったスーチーを待っていたのは、見る影もなく変わってしまった故郷の幸福路。だけど変わらぬ子供時代の思い出は、ある”迷い”を抱えた彼女をひとつの答えへと導く…。台湾映画史上初の快挙を続ける傑作アニメーション。

父の初七日

『父の初七日』

★第47回金馬奨最優秀改編脚本賞・最優秀助演男優賞

★第12回台北映画祭最優秀脚本賞・最優秀助演女優賞

原題:父後七日 2009年/台湾/93分

監督:ワン・ユーリン(王育麟)、リウ・チージエ(劉梓潔)

出演:ワン・リーウェン(王莉雯)、ウー・ポンフォン(吳朋奉)、タイ・バオ(太保)

突然の父の訃報、そして道士の指示で葬儀は7日後に行われることになり…。台湾中部の田舎町を舞台に、台北のキャリアウーマンが過ごす父の死から台湾の伝統的な葬儀までの7日間を、優しさとユーモアを交えて描く、笑って泣けるお葬式ムービー。

天空からの招待状

『天空からの招待状』(日本語版)

★第50回金馬奨最優秀ドキュメンタリー賞 ★第47回ヒューストン国際映画祭長編ドキュメンタリー映画審査員特別賞・撮影金賞

原題:看見台灣 2013年/台湾/93分

監督:チー・ポーリン(齊柏林)

ナレーション:西島秀俊

20年以上にわたり台湾の姿を空から写してきた航空写真家チー・ボーリンによる、異色の全編空撮ドキュメンタリー。美しい大自然と共に、現在の台湾が抱える様々な問題を浮き彫りにする。2017年6月、続編にあたる『看見台灣Ⅱ』撮影中の事故で惜しくも帰らぬ人となってしまった。

KANO

『KANO 1931海の向こうの甲子園』

★第16回台北映画祭観客賞・助演男優賞 ★第51回金馬奨観客賞・国際批評家連盟賞 ★第9回大阪アジアン映画祭観客賞

原題:KANO 製作年:2014年 製作国:台湾 185分

監督:マー・ジーシアン(馬志翔)

出演:永瀬正敏、坂井真紀、ツァオ・ヨウニン(曹佑寧)、イエ・シンチェン(葉星辰)、青木健、大沢たかお

1929年日本統治時代の台湾。弱小チーム嘉義農林学校野球部に名門松山商業の元監督・近藤兵太郎がやってきた。厳しい練習は日本人・台湾人・原住民からなる混成チームをひとつにまとめ、やがて彼らは台湾代表として目標に掲げていた甲子園への切符を手にする。1931年、甲子園で準優勝を果たした嘉義農林学校の実話を映画化。

現代台北模様

『藍色夏恋』

★第55回カンヌ国際映画祭監督週間正式出品 ★2002年スロヴァキア・プラスチラヴァ国際映画祭審査員賞

原題:藍色大門 2002年/台湾・フランス/84分

監督:イー・ツーイエン(易智言)

出演:グイ・ルンメイ(桂綸鎂)、チェン・ボーリン(陳柏霖)、リャン・シューホイ(梁淑慧)

17歳の少女モンは、親友のユエチェンに頼まれて水泳部のチャンにラヴレターを渡すが、チャンはモンに恋してしまう。モンに告白するチャンだったが、頑なに心を開かないモン。彼女が恋心を抱いていたのは、実は…。瑞々しさ溢れる、台湾青春映画の金字塔。

台北暮色

『台北暮色』

★第54回金馬奨最優秀新人賞 ★第19回台北映画祭最優秀助演男優賞・最優秀新人賞・最優秀脚本賞・最優秀撮影賞

原題:強尼・凱克 2017年/台湾/107分

監督:ホアン・シー(黃熙)

出演:リマ・ジダン(瑞瑪·席丹)、クー・ユールン(柯宇綸)、ホアン・ユエン(黄遠)

アパート暮らしの若い女シュー。シューの階下に住む青年リー。リフォームを請け負う中年男フォン。ある日シューの飼っていたインコが逃げ、偶然居合わせた三人で探すことに…巨匠ホウ・シャオシェンが「現在の台北を描いたのは、エドワード・ヤン以来」と絶賛した秀作。

あなたを想う

『あなたを、想う。』

★第22回香港電影評論学会大奨推薦映画・最優秀脚本賞

原題:念念 2015年/台湾・香港/119分

シルヴィア・チャン(張艾嘉)監督

出演:イザベラ・リョン(梁洛施)、チャン・シャオチュアン(張孝全)、クー・ユールン(柯宇綸)、リー・シンジエ(李心潔)

母の出奔で幼い頃に生き別れとなった兄と妹。そして亡父への思慕を胸に秘めた、妹の恋人。過去と現在を行き来しながら綴られる、孤独を抱えた三者三様の心の揺れや家族への想い。台北と台東を舞台にシルヴィア・チャンが圧倒的な映像美で描き出す、切なく、静かな物語。

若葉の頃

『若葉のころ』

原題:五月一号2015年/110分/台湾

監督:ジョウ・グータイ

出演:ルゥルゥ・チェン、リッチー・レン、アリッサ・チア

昏睡状態に陥った母親のメールボックスに未送信のまま保存されていたのは、初恋の相手リンへのメッセージだった。女子高校生のバイは好奇心から、母親の振りをしてリンにメールを送り…。ビージーズの名曲「若葉のころ」をモチーフに母と娘それぞれの、17歳の初恋と繊細な心の揺れを瑞々しく描く

ミステリー&ホラー

共犯

『共犯』

★第16回台北映画祭オープニング作品

原題:共犯 2014年/台湾/89分 監督:チャン・ロンジー(張栄吉) 出演:ウー・ジェンホー(巫建和)、トン・ユィカイ(鄧育凱)、チェン・カイユエン(鄭開元)、ヤオ・アイニン(姚愛寗)、ウェン・チェンリン(温貞菱)

同級生の死に、偶然居合わせた3人の少年たち。他殺か自殺か…好奇心から彼女の死の真相を探るうちに、3人を取り巻く事態は思いがけない方向へと動き出す。今注目の実力派若手俳優陣が奇跡的に一堂に会した、映像美溢れる学園ミステリー。

『怪怪怪怪物!』

★2017年富川ファンタスティック国際映画祭観客賞 ★第54回金馬奨最優秀音響効果賞

原題:報告老師!怪怪怪怪物!  2017年/台湾/113分

監督:九把刀(ギデンズ・コー)

出演:トン・ユィカイ(鄧育凱)、ツァイ・ファンシー(蔡凡熙)、チェン・ペイチー(陳珮騏)、リウ・イーアル(劉奕兒)、リン・ペイシン(林姵妡)

社会奉仕活動で独居老人宅を訪れた男子中学生たちは2匹のモンスターと遭遇。小さい方を捕獲し<実験・調査>と称してモンスターに非道の限りを尽くすが、やがて…。大ヒット映画『あの頃、君を追いかけた』のギデンズ・コーによる、最恐スプラッター学園ホラー。

目撃者

『目撃者 闇の中の瞳』

原題:目擊者 2017年/台湾/117分

監督:チェン・ウェイハオ(程偉豪)

出演:カイザー・チュアン(莊凱勛)、シュー・ウェイニン(許瑋甯)、柯佳嬿(アリス・クー)、クリストファー・リー(李銘順)、メイソン・リー(李淳)

不意の事故がきっかけで、愛車が事故車両だったことを知る敏腕新聞記者。車に隠されていたのは、まだ駆け出しだった9年前、彼が山中で目撃した凄惨な未解決の当て逃げ事故だった…。英語タイトル「Who Killed Cock Robin」(誰がコマドリ殺したの?)は、言わずと知れたイギリスの童謡<マザーグース>の一篇。